どうも、ぜっとんです。
機械設計者の仕事は、顧客の仕様に基づき機械を設計することです。
仕事としてメインになっていくのは、図面を描くことです。
もう少し機械設計の仕事について詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事
詳細設計に入ると、検討図から組立図、部品図を作成していきます。
部品図を作ることを「バラシ作業」と言います。(職場によって変わるかも)
若手エンジニアはバラシ作業を嫌います。
部品図を描くのは大変なことと、組立図を描いている方が設計している感があるからです。
今回は、若手エンジニアに嫌われているバラシ作業がどれだけ重要なのか伝えていきたいと思います。
解説動画:図面作成の「バラシ作業」ってなに?バラシ作業とCADオペの違いってなに?【若手機械エンジニア向け】
この記事の内容は、動画でも解説しています。
バラシ作業って?
バラシ作業とは、2DCADや3DCADで作成した組立図から部品図を描いていくことです。
組立図には、詳細まで部品を描いていません。
そのため組立図だけでは、製品は作ることができません。
バラシ作業によって、部品に寸法や加工指示を記載し加工ができるようにしていきます。
バラシ作業が間違ってしまうと、思い通りの製品が出来ず不具合に繋がったり、加工ミスによるコスト拡大、納期圧迫されます。
自分が描いた部品図が正式に承認図になると、世界中に広がっていきます。
バラシ作業に魂を込めないと、加工業者、消費者に影響していきます。
CADオペと何が違うの?
図面を描くだけだったらCADオペと何が違うの?とよく若手エンジニアに聞かれます。
そのときに、ぼくが教えるのは
と伝えます。
CADオペのエキスパートは、すごく早く綺麗に図面を描いてくれます。
依頼する側の思い描いていた通りに部品図が完成してきます。
逆に依頼する側が間違った伝え方をするとそのまま間違ったまま部品図が出来上がってきます。
すべてのCADオペではありませんが、多くは機械設計の知識がないため言われた通りしかできません。
バラシ作業をするのは、設計者です。
機械設計の知識があるため、バラシ作業中にミスがわかったら修正ができます。
など、設計者としての目で部品図を確認できます。
バラシ作業から、設計者として経験を積むことができます。
バラシ作業で重要なことは
バラシ作業で重要なことは、部品図に「魂を込める」ことです。
先述しましたが正式に部品図が承認された場合、世界中に広がります。
コスト削減のために中国や韓国などアジア圏で部品を加工したり、製品自体を現調化(現地調達化のこと)します。
自分が描いた図面に、自分の名前が刻み込まれています。
なにか問題があれば、設計者の責任です。
バラシ作業はただ部品図を描くだけではありません。
長期的に使用され愛され続ける製品の図面、自信をもって提供できる製品の図面を描いていると思わなければいけません。
部品図だけではなく、組立図もしっかりと魂を込めましょう。
さいごに
若手エンジニアが嫌っているバラシ作業の重要性について、まとめてきました。
機械エンジニアとして、ただ図面を描くだけではなく設計者として魂を込めて図面を描けば楽しくなってきます。
また、魂を込めることによって自分のスキルアップにつながります。
機械設計者として日々精進できるように、ぼくと一緒にがんばっていきましょう。
それでは!
電子書籍出版しました!
10年間の経験から学んだすべてを詰め込んだKindle本を出版しました。
いつでもどこでも読める電子版と気になる箇所をすぐに見返せるペーパーバック版をご用意しました。
未来の設計者のための貴重な教材です。お見逃しなく!
Kindle unlimitedに入っていると無料で読むことができます。
新規登録者は30日間無料で使えるので、まだの方は以下からどうぞ↓